モゴック町の東方にペソエ区というところにルビー市場あります。モゴック町内の鉱山から採掘されたルビー、サファイア、スピネル、トパーズ、ペルドットなどの原石などが持ち込まれて、売買するところで、非加熱ルビー（天然ルビー）の原点地と言ってもよい。毎日朝１０時〜午後１時ぐらいまで賑やかなところで１０００人〜1500人ぐらいが集まったモゴック町のルビー市場です。

　モゴック町の人口は数万人で、主な仕事はルビーの採掘や宝石売買や宝石ブローカー（仲介者）です。ルビー市場（「タ-ポエ」-ビルマ語）を知らない人はいないし、だれでも行った事のあるところです。ルビー市場に流れてくる石はほとんど原石が多く、それらはモゴックの人々によって、カットされて流出されていくのです。主にタイ国境のところに持ち込まれるのが多いと推定されています。

　最近、（2004年）非加熱ルビー産出量は減少しています。あるモゴックでルビーを買い集める人によるとルビー原石2ct(カットした場合1ctになりそうな原石）は3、4年前は一ヶ月に20〜25個ぐらい買い集められますが、今は驚くほど5〜7ぐらいしか集められないそうです。非加熱ルビー産出量の減少により、スピネルの売買が活発になり、価格は上昇しているところです。日本ではスピネルはあまりにも知られていないですが、ヨーロッパやアメリカでは大変人気のあるものです。私個人的にもスピネルが好きですね。本当に綺麗なスピネルはルビーより綺麗ですよ。ルビーに間違いやすいのもありますね。